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こんにゃくで子供達の歯を救うvol.1

こんにゃくとペルーと虫歯と僕

2010年の旅の途中、ペルーでの出会いが人生を大きく変える「これだ!」になりました。
僕がこんにゃく農家の長男に生まれた事、たまたま旅で出会った少年、たまたま好きだった歯磨きが全て繋がって
一つの環になったのです。しかし、こんにゃくをただ仕入れて売るのではなんの意味もない。
1から栽培を覚え、営業を覚え、加工技術を覚え、やっとこんにゃくのお菓子を作るところまでだどり着きました。
この先このブログでは、この12年の間になぜ「こんにゃくのお菓子」を作ろうと思い、それを形にするまでの挑戦や失敗などの
山あり谷ありを綴っていきたいと思います。
とは言っても商品はまだ未完成。商品開発にあたりこれを読んでくださる方達に力を貸していただく日が来るかも…!

ペルーでの衝撃的出会い&発見

カナダでワーキングホリデーを終えどうするかというときにどうせなら南米大陸いきたいな!という衝動に駆られました。
南米を回るのにはルート選択がかなり重要です。僕たちはアルゼンチから入って北上するルートを選択しました。
アルゼンチン→チリ→ボリビア→ペルー→メキシコ→アメリカが今回のルートでした。

4ヵ国目のペルーで思わぬ出会いがありました。
それは、チチカカ湖のタキーレ島周辺の民族の家にホームステイした際のことです。2010年当時3歳と5歳の子供がお母さんと一緒に迎え入れてくれました。
名前はマリオ君。モジモジしていて少し緊張している感じでしたがすぐ慣れてくれて笛を吹いて遊んだり廃タイヤで遊んだり、ニカっと笑う子供たち。
でもどこか違和感がありました。ん〜なんか違うんだよな、なんだろう?またニカっと笑った時、歯がボロボロだったのです!
3歳で歯がぼろぼろってなんで?とお母さんに聞くと
あなたたち旅行者がもってきてくれるお菓子ってとっても美味しいのよね、でも私たち歯を磨かないのよ!
え〜!!!!どっひゃー!!!です。
洋服着て最低限の暮らしは営んでるじゃない、どうして?歯を磨く習慣がないの。
じゃあ、一生磨かないってこと?
「そうよ」
落雷に打たれた気がしました。

どうやったらマリオ達に届くか?

僕が、マリオ達の歯に着目した理由はまず僕が歯磨きが大好きだということだと思います。
歯医者に通うことも大好きですし、自分の歯のメンテナンス欠かしません。
その中で、歯ブラシを配布するとかオーラルケアを根付かせたらどうかということも考えました。
しかし、彼らは習慣として歯を磨かない。と言うことは歯を磨かないこと自体文化なんじゃないか、そう考えると文化を壊すことはしたくない。
やはり食べ物か。彼らが虫歯にしているのではなく旅行者がもっていくお菓子が虫歯を作っているのであれば虫歯にならないものを旅行者が選ぶことができればどこの国に行って誰にあげても子供達に負担がかからないんじゃないか。
そう思ったとき、僕は実家がこんにゃく芋農家だと思い出しました。
こんにゃくが子供達の歯を守るかもしれない!

試行錯誤の末12年後の今、2022年やっと僕の夢がスタートラインに立ちます。

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