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こんにゃく芋と農家の1年

【春】土壌整備と植え付け

少し暖かくなってきたころ、畑をロータリーで耕したり、土壌消毒をしたりして植え付けに向けて畑の準備を始めます。

【5月上旬ごろ】
石井メイドオリジナルの畑面積は約20ヘクタール。そのすべてにキゴ(生子)や芋を植え付けていきます。「また新しいシーズンが始まった!」と気合が入る時です。お芋たち、大きくなるんだぞ~!

【夏】消毒・除草作業

【7月~9月】
植え付けが終わると消毒や追肥(ついひ)を行います。病気や虫、日焼けからこんにゃくを守るために、一枚の畑を消毒したら10日~2週間後に同じ畑に消毒。その作業を夏の間何度も繰り返します。雑草もぐんぐん伸びるので除草作業も欠かせません。夏は百名山を眺めながら大自然をバックに仕事するのが楽しいです!

【秋】芋の収穫、出荷

【10月中旬から12月上旬】
まっすぐ幹を伸ばしていたこんにゃく芋も、涼しい時期が来ると勝手にパタパタと幹が倒れます(なんて不思議な作物!)。そうなると、こんにゃく芋農家の一番の頑張りどころでもある「掘り取り作業」の始まりです!

まずは掘り取り機でお芋を掘り起こし、手作業で収穫をスタート。大きなお芋には「キゴ(生子)」という、こんにゃく芋の赤ちゃんがニョキニョキ生えているので、ポキポキ折って収穫します。キゴが1年生、2年生のお芋は貯蔵庫へ。3年生の大きなお芋は出荷します。3年前までは赤ちゃんだった芋も大きくなり、出荷を迎えた時はなんだか感慨深くなるものです(まるで卒園式に参列した親の気分…)。

この時期は「新芋」を使用し、当店では『新芋生芋こんにゃく』として期間限定で販売します!芋の香りが強く、味も濃いのが魅力です。この時期の生芋こんにゃくをぜひ味わってみてください!

こんにゃくメモ

こんにゃく芋にはまるで学生のような呼び名があります。

【キゴ(生子:赤ちゃんのこと)】
3年生のお芋からにょきにょき生えているもの

【1年生】
生子を植え付けて秋に掘り取ったもの

【2年生】
1年生を植え付けて秋に掘り取ったもの

【3年生】
2年生を植え付けて秋に掘り取ったもの(そして、出荷へ!)

【冬】選別作業、貯蔵管理

収穫したお芋を大きさ別に選別し、向きを揃えてパレットに並べます。それを何段にも積み上げ、気温や湿度が管理された貯蔵庫で保管。こんにゃく芋は寒さに弱いので、暖かい貯蔵庫で5月の植え付けまでゆったり過ごします。

当店の貯蔵庫ではクラシック音楽を流しています♪何か変化があるかはわかりませんが、大切なお芋たちにゆっくり、ゆったり、いい気分で過ごしてほしいという代表の親心です。春はまた土の中への植え付けを繰り返し、キゴから3年経ってようやく出荷または加工し、皆さんの食卓にお届けします。

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